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妊婦が温泉で気をつけるべき感染症とは?〜カンジダ菌〜

2017年11月19日


 妊婦さんが温泉に入っても大丈夫という認識が広がりつつあり、以前より入浴施設で妊婦さんをよく見かけると感じます。でも心配なのは感染症。具体的に温泉での感染に関連がありそうな菌についてご紹介する第二弾「カンジダ菌」です。
 

カンジダ菌とは?

 
カンジダとはカビの一種で真菌とも言われており、健康な人であっても、体にすでに存在している常在菌です。カンジダ菌にも多数の種類があるようですが、カンジダ症を引き起こすものは正式名称でカンジダ・アルビカンスと言います。元気な時には問題がないのですが、体調不良になったり疲れがたまったりすると免疫力が下がってしまい、菌が繁殖をしてしまいます。また、抗生物質を飲むことでも体内にいる菌のバランスが崩れて、カンジダ菌が増殖することに繋がるようです。妊婦さんとは関係がありませんが、生理前のホルモンバランスが崩れることも関連するとのことです。こうした体調の変化によって発症する感染症を日和見感染症と言います。
 

カンジダ菌に感染するとどうなる?

 
カンジダ菌の感染といっても、いくつかの部位があります。一番代表的なのはカンジダ膣炎でしょう。粘り気があったり、白いチーズ状であったりするおりものが増え、臭いがきつくなり、かゆみが出てきます。人によっては、幹部が赤く腫れて炎症を起こしてしまうこともあるようです。
口に感染した場合、鵞口瘡(がこうそう)という白いクリームや苔のような斑点が頰の内側や舌にできてしまいます。
他にも皮膚に発症することがあり、赤みやかゆみを伴うことがあるとのことです。
 

どんな人が感染しやすい?

 
男性と女性では、圧倒的に女性の方が感染することが多いです。体の構造上、蒸れが生じやすく、菌が増殖しやすいようですね。
 

温泉で感染することはある?

 
カンジダ菌自体は、70度以上にならないと死滅しません。温泉の温度は38〜45度くらいですから、菌の死滅には程遠い温度です。ということは温泉で感染してしまうのではないかと心配なるかもしれませんが、そんなことはないようです。先に書きましたように、もともと人の体に存在している常在菌ですから、温泉に入ったから・・・と過剰に心配する必要はないと考えられます。とはいえ、菌は高温多湿の環境で増殖しやすい性質があるようなので、長湯は禁物かもしれません。また、お風呂上がりはしっかり水分を拭き取り、蒸れないように気をつけると良いですね。
 

最後に

 
温泉や銭湯の入浴でカンジダ菌に感染することを気にする必要はなさそうですが、体調がすぐれない時はお風呂に長く入ること自体負担になるかもしれません。妊婦さんはさらに疲れやすいと思いますので、無理な入浴は控えるといいかもしれませんね。