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妊婦の体に良さそうなビタミンA。でも摂りすぎは注意?  

2017年4月20日

 
ビタミンと聞くと、いいイメージがありますよね。たくさん摂っても特に問題はなさそうなのですが・・・。

妊婦さんの中には、「ビタミンAの過剰摂取に注意」というのを聞いたことがある人もいるかもしれません。
もしかしたら、結構妊婦の常識と言えるのかもしれませんが、私は妊婦当時知りませんでした。

 
◇ビタミンAの良い働きとは?◇
 
粘膜を正常に保つ(風邪などの感染症の予防)、抗酸化作用(ガン等の病気を予防)、肌、爪、髪を健康に保つ(美容効果)などの嬉しい効果もあります。

さらに乳幼児では、欠乏症になると角膜乾燥症から失明に至ることもあり、成人では夜盲症、角膜上皮や結膜上皮の角質化に繋がることもあるとか。

 
◇ビタミンAを過剰摂取すると、どうなるの?◇
 
なぜビタミンAを摂り過ぎてはいけないのか。
特に妊娠初期の過剰摂取は胎児の先天異常に繋がると言われているそうなのです。他にも、食欲不振、頭痛、吐き気、発疹などの症状に繋がることがあるとのことです。

 
◇すべてのビタミンAが問題?◇
 
ビタミンAがすべて悪いわけではないようです。緑黄色野菜や葉物野菜に含まれるビタミンA(βカロテン)であれば、摂取しても問題ありません。
なぜなら、β-カロテン等は体内で必要な量だけがビタミンAに変換されるので、ビタミンAの過剰症にはならないそうです。よくできていますよね!
 
ではなにが問題か。妊娠中のビタミンA摂取で問題になるのは、動物性食品に含まれるビタミンA(レチノール)を過剰摂取した場合だそうです。レチノールには、体外に排出されにくい特性があるため、体内にたまってしまうわけですね。
 
◇レチノール含有量をみてみよう!◇
 
推奨摂取量を調べてみたところ、以下の通りでした。
成人女子推奨量:650㎍RAE(18~29歳、70歳以上)、700㎍RAE(30~69歳)
 
次に、どんなものにどれだけのレチノールが含まれているかを見ていきましょう!
 
食品100g当たりのビタミンAの含有量 単位: μgRAE(レチノール活性
・ 鶏レバー(生):14,000μgRAE
・ 豚レバー(生):13,000μgRAE
・ あんこうのきも:8,300μgRAE
・ うなぎ(きも):4,400μgRAE
・ 牛レバー(生):1,100μgRAE
・ うなぎのかば焼き:1,500μgRAE
・ ぎんだら(生):1,100μgRAE
・ あなご(生) :500μgRAE
・ たまご(卵黄):480μgRAE
・生クリーム/乳脂肪:390μgRAE

 
同じレバーでも、鳥豚はこんなに多いのですね!
貧血防止にレバーを食べるほうが良いようなことも聞きますが、ただ摂ればよいわけではないようです。
普通の食事からはさほど摂り過ぎを心配する必要はないようですが、サプリメントやビタミン剤を摂取する場合は注意した方がよさそうです。