妊娠前や妊娠中に摂取するべき葉酸。
妊娠前から摂取しないといけないと聞きますが、妊娠してしまってからでは遅いのでしょうか?
なぜ、妊娠前から摂取しないといけないのでしょうか?
今日はそのあたりのお話をしていきたいと思います。
◇いつから摂取が望ましい?◇
厚生労働省では、妊娠1か月以上前から、または妊娠の可能性があるころから
妊娠初期まで意識して摂取するようにと言われているそうです。
つまり葉酸は「妊娠を計画している」「妊娠の可能性がある」タイミングで摂らなければいけないということです。
日本人の食事摂取基準(2015年版)をみてみると、18歳から49歳の妊婦している女性は、1日240μgの葉酸(天然葉酸)を食事から摂取することが推奨されています。さらに妊娠を計画している女性または妊娠の可能性がある女性は、1日400µgの合成葉酸の摂取が望まれているそうです。合成葉酸、すなわちサプリなどから摂取するということですね。天然葉酸は生体利用率が約50%程度と低いうえに、これまでの研究では神経管閉鎖障害発症リスクを低減させる効果がわかっていないとか…。
私のように、ホウレン草食べていても駄目だったんですね…。病院からも葉酸サプリをすすめられた記憶が一切ないのですが、(一人目、二人目と違う病院で出産しましたが、両方共です。)そんなものなのでしょうか。
◇どうして妊娠前から摂取しないといけないの?◇
妊娠前から葉酸を摂取しなければいけない理由は、神経管閉鎖障害発症リスクを低減させるという目的に対して必要だからです。
神経管閉鎖障害の中神経管の下部に閉鎖障害が起きると二分脊椎となり、上部に閉塞障害が起きると無脳症となり流産や死産につながってしまいます。
神経管の閉鎖は妊娠6週末で完成するため、神経管閉鎖障害のリスクを軽減するには、妊娠一カ月以上の前からの葉酸摂取が必要とされているのですね。
◇妊娠に気付いてから飲んでも遅い?◇
葉酸が最も必要なのは妊娠4~6週頃なのですが、その頃はまだ「もしかして妊娠したかな?」と考えているくらいで確信を持っていない妊婦さんも多いと思います。妊活中の方は是非いますぐ摂取していってほしいと思うのですが、意外と必要な時期に必要量の葉酸を摂取するのは難しいですよね。
だからといって、妊娠してから摂取しても仕方ないのでしょうか。
どうやら、そうではないようですよ。
しかも、かなりたくさんの嬉しい効果があるようです!
次は妊娠中に葉酸を摂取する効果についてご紹介したいと思います。