お肉も魚もスイーツも大好きですが、野菜も大好きな私。特に生野菜のサラダは大好きで、毎日大きなボウルいっぱいにして食べたいくらいです。野菜=体に良いというイメージを持っていますし、積極的に取りましょうといわれるので、妊娠中も特に気にせず大量に食べておりました。
結果的には二人とも無事に生まれてきたのですが、後々知って驚いたのが、「妊婦さんは生野菜を食べるときに注意したほうが良い」とうというお話です。しかも、妊婦には常識というくらいの内容だったようですが、友人知人や先生からも情報は入ってきませんでした…。初めて聞いたときは、え?体にいいのに、なぜ?と思ったのですが、きちんと理由がありました。今日はそれについてご紹介しますね。
◇寄生虫トキソプラズマの危険性!!◇
妊娠中のお母さんがトキソプラズマという寄生虫に感染すると、胎児にも胎盤から血液を介して感染する可能性があります。胎児に感染すると何が起こるのか・・・なんと脳や目に障害が発生する可能性、例えば、大頭症や水頭症、脳室の膨大といったものに繋がってしまう可能性があるためなのです。私自身、トキソプラズマが危険で、生肉や生ハムやサラミ、レアのステーキ等からの感染が多いという認識はしていたのですが、まさか生野菜からも感染する可能性があるとは知らなかったのです…。
重症になるケースは年に数件の報告がある程度だそうですが、少しでもリスクを減らすために、生は避けた方が良いと言われているようです。
直接野菜に寄生しているわけではなく、問題は土。スーパーで買っても、レタスなどの葉物は特に、根元に土が残っていることって結構ありますよね。野菜をきれいに洗っても、必ずしも100%土を落せるとは限らないと考えられるため生野菜は食べない方が良いと言われているんです。自分で洗う分には目に見えますが、レストランなどだと確認できませんし、大量の野菜を洗っていると考えると、ひとつひとつ丁寧に洗っていない可能性もありますのよね。そのため外食時の生野菜は特に気を付ける必要があるわけです。
ちなみにこのトキソプラズマ、妊娠していないときにはそれほど脅威に感じる必要はない菌なのですが、妊娠中は免疫力が低下していることもあり、妊娠していない時に比べ約20倍も感染確率が高くなると言われています。20倍と聞くと、控えたほうが良さそうに感じてしまいますね。
◇身体を冷やすのを防ぐ◇
生野菜は、身体を冷やしてしまう食材だと言われています。そうではないという意見もあるそうですが、よく冷えた生野菜を食べると体が冷たくなるという感覚はわかる気がします。
お腹の赤ちゃんのためにも妊婦さんに冷えは大敵ですので、できれば身体を温かくしておきたいですよね。それを考えると、生野菜は避けて、野菜スープや温野菜等、野菜を温かくして食べることが推奨されるわけです。
トキソプラズマ菌については、野菜をよく水洗いした上で食べれば生のままでもそれほど過剰に心配する必要はないと言われています。家ではよく洗い、外食先では生野菜は食べないというルールを作っても良いかもしれません。
とはいえもちろん、加熱処理したものを食べた方が安全ということに間違いはありません。結局は自己責任ということになってしまいますが、過度に気にせず食事を楽しめると良いですね。