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妊娠さんが風邪を引いたら、お腹の赤ちゃんはどうなるの?

2019年9月13日

 

妊娠中は免疫力が低下しており、通常よりも風邪をひきやすくなっています。インフルエンザなどの感染症も怖いですが、季節の変わり目も要注意の期間です。
また風邪をひくと自分自身がしんどいですが、お腹の赤ちゃんに悪影響がないのか心配になりますよね。今回は妊婦さんが風邪を引いた時、お腹の赤ちゃんにどんな影響があるのかを調べてみました。

 

【基本的な風邪では、お腹の赤ちゃんに影響はない】
 
まずは安心してください。一般的な風邪程度であれば、お腹の赤ちゃんに悪い影響を与えるようなことはありません。安静にして、たくさん水分をとって、できるだけ体を休めてください。
ただし、妊娠前と同じように市販の風邪薬を飲むのはNGです。特に妊娠初期は薬の成分によってお腹の赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があるので、必ず産婦人科で相談するか、妊娠中であることを伝えて内科で薬を処方してもらってくださいね。
 
【注意した方が良い、風邪の症状は?】
 
<高熱が続く場合>
お腹の赤ちゃんは胎盤を通して自分体温調節をしていますから、母体の体温が38度を超えるくらい高いままだと、赤ちゃんの体温も高くなり悪影響を及ぼしてしまう可能性があるとされています。具体的には胎児の奇形や神経管欠損といったリスクが高まるようです。そのため、特に妊娠初期の高熱は注意が必要です。
 
<咳が続く場合>
少し咳が出る程度であれば基本的に心配はいりません。しかし、あまりに咳が続くとゆっくり眠ることもできなくなり、妊婦さんの体力を消耗してしまいます。そうなると子宮収縮が起こったり、お腹の張りが強くなったりする可能性があるので早めに受診した方が良いでしょう。
もし風邪から肺炎に移行していたら、早めの処置が必要です。妊婦さんは重篤化しやすいので注意しましょう。
 
<下痢や嘔吐が続く場合>
下痢をしたからと言って早産や流産につながるというわけではありませんが、脱水症状を起こしやすくなります。
また高熱を伴う下痢や嘔吐は、ただの風邪ではなく食中毒である可能性もあります。食中毒に特効薬はありませんが、脱水症状を起こす前に、点滴などで水分を摂取する必要も出てきます。
 
【最後に】
 
微熱、咳、鼻水と言った軽い風邪の症状であれば、それほどお腹の赤ちゃんのことを心配する必要はありません。
しかし妊婦さん自身が日常生活に大きく支障をきたすほど辛いと感じる場合は、お腹の赤ちゃんもしんどい思いをしている可能性があります。
あまり無理をせずに早めに受診し、できる対処を正しくおこなってくださいね。