母乳にお白湯にノンカフェインのお茶。ここまでは特に躊躇なく赤ちゃんにあげられる水分だと思います。ちょっと迷ってしまうのが、イオン飲料などの甘みがある飲み物ではないでしょうか。イオン飲料を検討するのは、赤ちゃんが熱を出した時などだと思います。赤ちゃん用のイオン飲料であれば大丈夫だとは思うのですが、甘みのある飲み物を早くから与えてしまって大丈夫なのか。そもそも飲む必要があるのか、悩むお母さんもいるかもしれません。こちらとしては風邪の時だけ・・・と思って与えたのに、美味しさに味をしめてもっともっととねだられることを心配するお母さんもいるかもしれませんね。
今日は赤ちゃんのイオン飲料について考えてみたいと思います。
◇イオン飲料って?◇
清涼飲料水の一種で、カリウム、ナトリウムなど各種の電解質を含む水のことです。運動や日常生活などでのたくさん汗をかいたとき、体から失われた水分やミネラルを効率良く補給することを目的としています。下痢や嘔吐などが続いた時の脱水症状を回復させたり、炎天下で運動や活動をしたりする際の熱中症予防のためにも使われます。一般的にスポーツ飲料と呼ばれることもあります。
◇子供に飲ませていいの?◇
大人用は糖分が多すぎるのでもちろんNGです。しかし嘔吐や下痢などで脱水が心配される場合は、赤ちゃん用のイオン飲料を少量与えることは脱水症状を回復させる効果が期待できるようです。
◇イオン飲料を子供に飲ませる際の注意点は?◇
①症状が改善したらすぐに飲ませるのをやめる。
脱水症状の回復に役立つと聞くと体にいいものと思ってしまい、症状が改善しても飲ませ続けてしまうお母さんもいるかもしれません。
イオン飲料はカロリーが高く、飲ませ続けると肥満の原因になることもあります。
②虫歯の予防に、しっかり歯を磨く。
先ほども書いたように、イオン飲料を糖分が多いです。虫歯の原因になってしまいます。風邪などでイオン飲料を与えた時は、いつも以上にしっかりと歯を磨きましょう。歯ブラシでの歯磨きがしっかりできないような赤ちゃんの時でも、カーゼなどで歯を磨いてあげましょう。
③常飲しないようにする。
イオン飲料は甘くて美味しいです。そのため、一度その味を知ってしまうと、元気な時でも欲しがるお子さんも多いと思います。
言って聞かせてわかるような歳でないからと、欲しがるままに与えてはいけません。そこは強い意志を持って、「与えない。」ことが大切です。
水分補給の基本はやはり水ですね。
水でもうまく水分補給ができていないという場合は、病院に行った時に先生に相談してみても良いでしょう。赤ちゃんが早く元気になれる可能性があるならば、イオン飲料も上手に使っていきたいですね。