不妊治療と仕事を両立することは、思った以上に難しいことです。多くの人が悩んでいる問題であり、その大変さというのは人それぞれ。今悩んでいる方も、これから不妊治療と仕事の両立をしようとしている人も、どんな大変さがあるのかを知ることで、事前に対策ができるかもしれません。今回はPart.2のご紹介です。
【不妊治療中であることを周囲に話して後悔】
不妊治療をしていることは、そんなに珍しいことではなくなってきているなと感じていました。とはいえ、特別誰かに話したいとも思わなかったですし、聞かされた方も困ってしまうだろうなとも思っていました。
なのですが、とあるきっかけで仲の良い同僚に話してしまいました。そしてその同僚が上司に言った方が良いというので、上司にも話をすることに…。
私の上司、子持ちの女性なんです。話してみると実は上司も不妊治療の経験者であることがわかり、とても親身になって話を聞いてくれました。しかもお休みなども優遇してくれるように。初めは助かったと喜んでいたのですが、気付いた時には一人優遇されている私に対する周囲の目が冷たくなっていました。
私自身が上司の対応に甘えてしまい、配慮が足りなかったことはとても反省していますが、その後は通常通りの休みを取っても陰口を叩かれてしまい(不妊治療なんて自業自得のくせに…など)、辛い思いをすることになりました。
【仕事と不妊治療の両立は体力勝負。体が悲鳴をあげてしまった】
私の仕事は、比較的時間の融通がきくので、午前から昼過ぎにかけて病院に行った日には、早朝から仕事をしたり夜中まで仕事をしたりすることでカバーすることができます。ミーティングなど他の人との時間については夕方以降に固めることで、日中はいつでも病院へ行ける体制を整えるようにしていました。
夫も仕事が非常に忙しい人で、家事はほぼ100%私の役割だったので、夜中に仕事が終わってから食事の作り置きをしたり、洗濯をしたりすることも…。
おかげで会社や夫に迷惑をかけるということはありませんでしたが、無理が重なってついに倒れてしまいました。
不妊治療って、ただ病院に行ったらいいというわけではなく、日々の管理も必要になるので、家事と仕事の他に、さらに副業を始めたような感覚でした。
時間をうまく使っても、同じ仕事量では両立は難しいなと感じています。
【最後に】
2回にわたって不妊治療と仕事を両立しようとして大変だったことをご紹介してきました。
仕事が休みにくい、精神的につらい、仕事をセーブして収入が減って大変、周囲の理解が得られない、体力的に辛い…現状では、なかなか大変なことが多いと言えます。ですが、事前に覚悟をしておくこと、準備をしておくことで解決できることもあるはず。できる限りの準備をしてみてはいかがでしょうか。