以前のblogに、『2014年には環境省中央環境審議会が議論に末、温泉の効能や注意書きの掲示内容の改正によって、妊婦は入浴を避けるべきという項目を削除した・・・』という記事を書きました。
当時の新聞記事によると、環境省からの通知があれば、旅館など温泉施設の看板から【一般的禁忌症 妊娠中(特に初期と末期)】の文字を削除しなければならない、とありました。しかし少し前、2014年以前からある温泉の看板を見ると、そのまま記載されていました。「わざわざ書き換えはしなくてもいいのか。」とその時は深く考えなかったのですが、先日2015年のオープンした温泉旅館の看板を見てみると、まだ【一般的禁忌症 妊娠中(特に初期と末期)】の文字が書いてあったのです。特に強制力もないし、あまり誰も気にしていないのでしょうか。
実際に温泉にいっていて、妊婦さんが増えたとも感じないですし、2014年以前でも30週はゆうに超えているだろう妊婦さんを何度も見たことがあります。
気になってその後いろいろと調べてみたのですが情報が少なく・・・
とにかく基本的には温泉の成分が妊娠中に胎児に直接影響を与えることはない、また、温泉に入ったことで切迫早産や流産の発症率に差はない、ということのようです。だから妊娠中の温泉は禁忌事項ではないとされたんですよね。
滑らないように気を付ける、ということは以前にも書きましたが、他にも注意すべき点がわかったので、ご紹介します。
温泉といっても色々な効能があります。硫黄成分が強いと肌がピリピリすることも・・・。妊娠中の敏感な肌にはあまりよくないので、オススメは刺激の少ない単純温泉です。濃い食塩温泉やラジウム温泉も避けたほうが無難。ちなみに私は、普段から食塩温泉は苦手です。ピリピリしてしまって。
そして、妊婦さんは基本的に長湯厳禁!42度以上の高温や30度以下の低温は交感神経が刺激されて血圧が上昇する場合があるのでさけた方がよいですね。
また、妊婦さんの体温があがると、自然とお腹の赤ちゃんの温度も上がってしまいますから、長くても10分程度つかるくらいにしましょう。長く入っていたい方も、できる限りこまめにお風呂から出て休憩をしましょう!休憩を挟めば、合計で長い時間お湯につかっていても大丈夫のようです。妊婦さんは普段よりものぼせやすくなっているので、普段とは違うという意識は持っておいたほうが良いですよ。
そして・・・誰もいない温泉はだめです。万が一転んだり気分が悪くなった時に助けてもらえません。できれば誰かと一緒に、旦那さんと二人旅行であれば家族風呂の利用などができると安心ですね。温泉にはストレス軽減の効果もあるので、気を付けるべきところに気を付けて、楽しんでください♪