前回の記事で、牛乳を使ったポタージュスープについてご紹介しました。そこで気になるのが、赤ちゃんにいつから牛乳を飲ませて良いのか、ということではないでしょうか。栄養価は高いですが、アレルギーも心配ですよね。今日は赤ちゃんの牛乳摂取についてご紹介したいと思います。
アレルギーの3大要素「牛乳」
卵・小麦と並んでアレルギーの3大要素と言われている牛乳。どの成分がアレルギーの原因になっているかというと、それはタンパク質です。
牛乳を飲んだら歯や骨も強くなり、エネルギーの補給にもなり、大人にも子供にも嬉しい食品なのですが注意が必要です。
多くは生後3ヶ月までに発症
牛乳アレルギーを持つ赤ちゃんはたくさんいますが、そのうち約9割が生後3ヶ月以内にアレルギーを発症するようです。
そのため離乳食を始めるタイミングには、ある程度の判断はついているかもしれません。とはいえ、後の1割に入る可能性もあるのですから、注意しておきましょう。
お料理にはいつから牛乳を使える?
離乳食前に牛乳アレルギーの反応がでなかった場合、いつからお料理の材料として牛乳を使えるのでしょうか。
明確にいつと決まっているわけではありません。離乳食を始めた月齢に差があるので、一概に◯ヶ月頃からというのは難しいですが、離乳食中期が目安です。
しっかりと火を通した状態で与えてあげましょう。
牛乳の前に乳製品に慣れさせるには?
牛乳は乳製品ですよね。牛乳を飲めるようになるまでに、段階的に他の乳製品を食べさせてあげましょう。
初めはヨーグルト。ヨーグルトは離乳食初期の終わり頃には食べさせても大丈夫でしょう。酸味の少ないベビー用を選んであげないと、食べてくれない赤ちゃんもいると思います。また、砂糖不使用のプレーンタイプにしてくださいね。
調理に牛乳を使うようになれば、チーズも与えていくと良いと思います。
牛乳そのものはいつから?
1歳が目安になるでしょう。食事やヨーグルトでアレルギーが出ていなければ、1歳を過ぎたタイミングで牛乳を飲ませてみたら良いと思います。
その際冷たいままではなく、粉ミルクのように人肌程度に温めてあげてくださいね。
初めは大丈夫でも、突然アレルギーを発症する可能性もあります。いつアレルギー体質になるかわからないということです。
強いアレルギー体質の場合、アナフィラキシーショックなどを引き起こす可能性もあり、最悪の場合死に至る危険性もあるのです。
もし、少しでも様子がおかしいなと感じたら、飲ませる、食べさせることをすぐにやめましょう。
そして小児科やアレルギー専門の病院に相談すると安心です。
アレルギーが軽度であれば、3ヶ月までに牛乳アレルギーと判断されたお子さんでも、2歳になる頃には8割程度牛乳を飲めるようになるとも言われています。
先生と相談しながら、アレルギーの対応をしていくと良いですね。