早産になる一歩手前である切迫早産。自分でその兆候がわかれば、できる限り早く気づくことで早産になることを防ぐことができるかもしれません。今回は切迫早産の症状についてご紹介します。
【お腹の張りや痛み(子宮収縮)】
切迫早産の一番わかりやすい症状が、お腹の張りや痛みでしょう。背中が痛いと感じることもあるようです。このようなお腹や背中の張りや痛みは、子宮収縮が起こっている可能性があります。
お腹の張りや軽い痛みは、切迫早産でなくとも多くの妊婦さんが経験することですよね。いつものことだ、とあまり気にしない人もいるかもしれません。
しかし痛みが強い場合や、少し休んでも治らない場合、頻度が多い場合、またお腹の張りが10分以下の間隔で定期的に起こる場合は注意が必要です。
少しでもいつもと違うなと感じた場合は、一度先生に診てもらうと安心です。
【不正出血】
出産が近づくと「おしるし」と言われる出血があることが多いです。しかし37週以前に出血があった場合は切迫早産である可能性があります。
出血といってもおりものに少し血が混じる程度の場合もあれば、出血量が多い場合、またレバーのような塊が出る場合もあるようです。
少量だからとそのままにしておかず、少しでも出血がある場合は一度産婦人科を受診しましょう。
ポリープや子宮膣部びらんなどの可能性もあり、不正出血があったら必ず切迫早産だというわけではありません。
【破水】
破水とは、胎児を包んでいる膜が破れて、羊水が流れ出すことです。
基本的には子宮口全開の10cmになる頃に起こることが多く、人によっては分娩台で医師や助産師によって破水させることもあります。また、陣痛直前に破水することを前期破水、子宮口全開前に破水することを早期破水、子宮の上の方から破水することを高位破水といい、出産の直前に起こるこれらの破水は、どれも特別な危険があるわけではありません。
しかし、37週よりも前に破水してしまうと、細菌に感染してしまう可能性が高まり、万が一感染してしまった場合は1週間以内に出産となる場合が多いようです。
特に出産予定日がまだ先の場合の破水は、尿もれと間違うこともありますが、破水の場合はチョロチョロと流れ続け、自分の意思では止めることができません。
色も透明や白濁色で、独特の匂いがある場合が多いです。
破水が疑われる場合、汚れが気になるかもしれませんがシャワーやお風呂には入らず(感染の危険性があります)、急いで産婦人科を受診しましょう。
【最後に】
切迫早産の兆候を知って、思い当たることがあればできるだけ早く先生に診てもらうと安心ですね。
次回は切迫早産と診断された後の対処法や治療法についてご紹介します。