無事に帝王切開の手術が終わって赤ちゃんが生まれたら、喜びと安堵でいっぱいだと思います。ゆっくりと喜びを感じられるように、手術後の処置はどういったものなのか、シャワーや食事はいつからできるのかなどを知っておきましょう!
<お母さんの体調がよければ、入院室に移る>
麻酔科医が麻酔から覚めるのを確認し、お母さんの血圧や脈拍などをみて体調を確認します。
そして、問題がなければ入院室に移動です。
入院室に移ると面会は可能ですが、手術当日はベッドの上で安静にして過ごすのが基本です。
ただし、じっとしていると体が浮腫んだり、血栓ができやすくなったりするため、
手術当日でも可能な範囲で寝返りを打つなど体を動かすことが望ましいとされています。
足にマッサージ機のようなものを装着して、血栓を防ぐ医療機関もあるようです。
導尿カテーテルが入っているのでトイレに行く必要もなく、悪露の処理や着替えなども看護師さんがしてくれます。
麻酔や手術の影響で、頭痛や腹痛が起こったり、寒気がしたり、熱が出たりする場合もありますが、多くの場合しばらくするとおさまってきます。
<麻酔が切れて痛みが出たら痛み止めを飲む>
麻酔が切れたら、痛みを感じます。この時、無理に我慢する必要はありません。
早めに痛み止めを使用してもらいましょう。
痛み止めには、点滴を使ったり、座薬を使ったり、飲み薬を使ったりと様々です。
痛み止めのおかげでほとんど痛みがなかったという人もいれば、あまり薬が効かなかったという方もいるようです。
痛みが収まらないようであれば、遠慮なく看護師さんや先生に相談しましょう。
傷の痛みだけでなく、子宮が収縮する後陣痛の痛みもあります。
<できるだけ早くベッドから起き上がる>
肺塞栓の予防のためにも、できるだけ早くベッドから起き上がることが望ましいと言われています。ベッドから起きることができれば、導尿カテーテルを外すことがきます。
またガス(おなら)も出やすいです。
また、最近では状態が良ければ翌日からシャワーが可能な場合もあるようです。
<手術後の食事>
手術後にガス(おなが)がでるまで飲食は禁止ということが多かったですが、
最近では体調に問題がなければ2時間後から水を飲んでも良い、手術翌日から食事を食べても良い、という医療機関も増えています。
<赤ちゃんとの触れ合い>
手術直後から授乳が可能、母子同室が可能という医療機関もあります。
術後の過ごし方について、この辺りも確認しておくと良いですね。
<傷の処置>
以前は傷口のガーゼを外して消毒を繰り返していた時期もありましたが、
今は初めにはったシートをできるだけ長く貼り続けることで、治りを早く、傷も残りにくいようにするようです。
<最後に>
病気ではないとはいえ、帝王切開も手術です。
手術後は痛みや不快感を我慢しすぎず、できるだけ安静にして体を休めてくださいね。