帝王切開は赤ちゃんやお母さんの命を守るために必要な手術。5人に一人が帝王切開によって生まれている昨今では、友人や親戚などの中で帝王切開を経験した人がいる人も多いでしょう。今回はそんな帝王切開後の入院日数や痛みなどについて、ご紹介したいと思います。
<帝王切開は産後が痛い>
まれに、経膣分娩で出産した人や、男性が「帝王切開は麻酔で痛くないから、楽でよかったね」などという心無い言葉をかける人がいるようです。
しかし、産後の痛みは経膣分娩よりも帝王切開の方が強い場合がほとんどです。考えてみれば、お腹にメスを入れているのですから当然です。何かで切り傷ができた後、傷がふさがってもズキズキと痛みますよね。
他にも、産後しばらくは尿道カテーテルを入れたままにすることが嫌だったという人もいるようです。
よく言われるのは、手術日の夜が一番の山場だと言うこと。その後3日目までは強い痛みが続くことが多いようです。さらにそこから3週間程度は軽い痛みや痒みが続き、1年程度かけて回復していきます。
もちろん、痛み止めも服用できますし、麻酔の方法によってはかなり痛みが軽減されることもあるようですので、過度な心配は無用ですね。
<帝王切開は入院日数が長い>
帝王切開での出産の場合、経膣分娩での出産よりも、基本的には入院日数が長くなります。
経膣分娩の場合5~6日程度の入院ですが、帝王切開の場合は傷の状態をしっかりと観てもらう必要があるため、10日前後の入院が目安です。入院日数が長くなると、入院費用(分娩費用以外の部屋代や食事代)が高めになります。
<帝王切開の傷は目立たなくなる>
帝王切開で、お母さんが気になる大きなポイントとして、お腹の傷のことがあると思います。
結論から言うと、傷は目立たなくなると言えます。お腹を切っているわけですから、残念ながら時間とともに自然に傷が完全に消えるのは難しいようです。
個人差が大きいですが、目安としては1年程度たつと傷は目立たなくなると言われています。
切開方法によっても違いがあり、一般的に多いのはパンティーラインに沿った横向きで、傷が目立ちにくいようになっています。
緊急時などには縦向きに切開することがあり、この場合は傷が目立ちやすいものの、傷の治癒自体は横向きよりも早いと言われています。
<最後に>
いかがでしたか?
予定帝王切開でも、緊急帝王切開でも、手術後の情報を知っておくことで、その場になって慌てることや不安になることが少なくなるでしょう。
帝王切開は、赤ちゃんにとって最もリスクが少ない分娩方法だと言われています。元気な赤ちゃんとの対面を楽しみに、出産の日を迎えてくださいね。