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老人と若者

2015年3月23日

EVERYONE 事務局のピカード艦長ことおくだです。

 

「近頃の若いものは?」と、年長者が年下の人のことに苦言を呈することは、日常茶飯事に行われていることです。これは、笑ってしまうくらいに、昔から人間が年を取るたびに繰り返されてきたことです。まるで、DNAに刻印されている如くに。

 

しかも、若いころ、煙たい年長者からくどく言われて、「あんな大人にはなりたくない」と、思っていた人も、大抵は一定の年齢になったときに、「近頃の若いものは?」と言ってしまっている自分に気づくものです。いや、多くの人は気づくことすらないのです。

 

昔、一緒に仕事をしていた私の友人にもその傾向の強い男がいて、後輩の一挙手一投足にガミガミ苦言を呈し、横で聞いていても気が滅入りました。その友人の幼いころを知っていたので、何故そうなるんだと分析してみました。結果、彼は若いころの自分自身のありようを完全に忘れているのだと気づきました。

 

私は、自分がその若者の年齢だったころの精神状態やふるまいを覚えているので、大抵の若者が同年齢だった自分より優れている部分が多いことに気づき、とても苦言を呈する自信がありません。ただ、経験だけは年を取った分多いのは自然の原理です。

 

私は、少年期、青年期に感じていた自身の未来に対する不安をはっきり覚えています。経験を重ねるごとに、その、不安は少なくなっていきます。そして、やがて夢とともに無くなってしまいます。
私は自分の将来に対する不安を感じられることは、若者だけが持てる特権だと思います。

 

それを、生真面目な先輩や親がタイムマシンに乗って、余計な介入をしてしまい、夢を奪ってしまうことが多いのではと考えます。

 

だから、私は若い人と話す機会に恵まれたとき、こう言います。
「今は自分が何になりたいかではなく、何をやりたいかを見つけなさい!そして、少なくともそれを10年続けなさい。それが見つかったら、素晴らしい人生をおくれるでしょう。」、と。

 

実は私はモラトリアム人間でまだそれが見つかっていないのです。(泣)