生まれたばかりの頃は、1日のほとんどの時間を眠って過ごしていた赤ちゃんも、少しずつ起きている時間が長くなっていきます。それでも、朝起きて夜寝るまで起き続けられるようになるには時間がかかり、お昼寝が必須です。そんな赤ちゃんのお昼寝はいつまで、どれくらい必要なのでしょうか。
【推奨される1日の睡眠時間はどれくらい?】
まずは1日の赤ちゃんに推奨される睡眠時間についてみてみましょう。
米国睡眠医学会が発表しているデータによると、
生後4ヶ月~1歳頃までは → 12~16時間
1~2歳 → 11~14時間
とされています。
3か月以下の赤ちゃんについては、睡眠時間のばらつきが多いことと、研究報告が少ないということで、推奨時間は示されていません。
実際に子供を二人育てた筆者の感想で言うと、1〜2ヶ月くらいまでは、授乳中以外を除いてほとんど寝ている…という印象です。
この1日の推奨睡眠時間を参考として、夜の睡眠時間で足りていない分を、お昼寝で補う必要があります。
ちなみに、3歳以上は以下の通りです。
3~5歳 → 10~13時間
6~12歳 → 9~12時間
13~18歳 → 8~10時間
最近の小中高生で、この睡眠時間を取れている子は少なそうですね。
【いつまでお昼寝をしたほうが良い?】
一般的には2歳頃まではお昼寝が必要とされますが、
睡眠時間が十分に足りていて、お昼寝をしなくても眠たくならないのであれば、必ずしも何歳までお昼寝をしたほうがいいというわけでもないようです。
1歳を過ぎるとお昼寝の回数が1日2回から1回に減り、
3歳頃になるとお昼寝なしで夜まで起きられる子も増えてきますが、
保育園などでお昼寝の習慣がついている子は、5歳頃になってもお昼寝が必要であることもよくあります。
お昼寝のし過ぎは夜更かしの原因にもなりますので、総睡眠時間の目安を参考にしながら、夜になったら眠たくなり、朝がきたら目が覚めるというリズムをつけることを意識するようにしましょう。
【お昼寝を含めた睡眠は赤ちゃんにとって大切な時間】
赤ちゃんにとっても、睡眠は大切な体力の回復時間です。それに加え、成長ホルモンが多く分泌される睡眠は、育ちざかりの子どもにとって非常に大切です。
また、睡眠がしっかりと取れている赤ちゃんは情緒が安定しやすいため、ママの気持ちも穏やかに子育てができるようになるでしょう。
【最後に】
赤ちゃんの健やかな成長に欠かせないお昼寝。
性格や成長スピードが赤ちゃんによって異なるように、最適なお昼寝時間や回数も赤ちゃんによって異なります。
1日に十分な睡眠時間を確保することに加えて、ぜひ環境も整えてあげてくださいね。