以前にもお伝えしたように、産後の抜け毛は女性ホルモンの変化が原因です。
ホルモンバランスの変化が・・・といいますがどう変化しているのでしょうか。今日はそこをもう少し詳しく書いていきたいと思います。
産後の抜け毛は、”分娩後脱毛症”または”産後脱毛症”と呼ばれているそうです。
出産を経験した女性の約50%は、この分娩後脱毛症の経験があると言われています。私の実感地としてはほとんどの出産した友人が経験しているように思っていますし、「もしかして自分だけかも…」 と心配に思う必要はないですよ。
女性は(男性も微量ではありますが)女性ホルモンを持っており、「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2種類が分泌されています。この2つの分泌のバランスが悪くなったり、分泌量が少なくなってしまうと身体にとってよくないということですが、すでにご存じの方も多いかもしれませんね。また妊娠・出産にかかわらず、女性であるかぎりこの2つのホルモンとは切っても切れない縁があるといっても過言ではありません。
妊娠するとお腹の中にいる赤ちゃんが元気に成長出来るように、女性ホルモンの分泌がとても活発になります。
女性ホルモンの分泌が活発になるとお母さんの体の状態も安定し、出産のリスクも低くなるようです。
妊娠をすると、赤ちゃんとお母さんにベストな状態へ身体が自然に整えてくれるわけです。人間の体の不思議ですね。
そしてこの女性ホルモン増加に伴い、実は妊娠中は髪の量が増えているそうなんです。本来妊娠中に抜け落ちるはずだった髪が抜け落ちていないのです。
しかし赤ちゃんを出産すると、それまで過剰と言えるほど分泌されていた女性ホルモンが大きく減少します。女性ホルモンの分泌量が元に戻り、本来抜けるはずだった髪が一気に抜け落ちます。一気に髪が抜けるため、「はげてしまうかも・・・。」と心配になってしまうほど抜けてしまいます。一気に抜けてはいるのですが、自然の現象なので、はげる心配をする必要はないようですよ。
だいたい産後2、3ヶ月頃から、半年頃が抜け毛のピークとのこと。これは自分の経験と照らし合わせても、この頃がピークだったと思います。その後産後1年程度で落ち着いてくるようです。
それにしても、髪の毛の量が増加していたとは知りませんでした!増える分には気が付きませんが、抜け落ちるときは目に見えてわかるので、インパクトが大きいですよね。原因を知ることで、少しでも不安解消に繋がればと思います。