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カンガルーケア

2016年6月28日

こんにちは。エブリワン事務局の岡田です。

今日はカンガルーケアについてお話したいと思います。

カンガルーケアとは、直接肌と肌を合わせて赤ちゃんを抱いて、上から掛物をする方法です。最近は妊婦さんにバースプランを立ててもらう産院がほとんどなので、赤ちゃんが生まれた際に実際にカンガルーケアを体験された方やこれから体験したいと思われている方も沢山いらっしゃることでしょう。

このカンガルーケア妊婦さんであれば一度は耳にされたことがあると思いますが、みなさんはその起源をご存知でしょうか?

カンガルーケアは1970年代南米コロンビアのボゴダという町の病院から始まりました。この病院では保育器が不足している上に、早産や低出生体重児が多かったそうです。そんな折母親が赤ちゃんをカンガルーの様に四六時中抱き続けるようにしたところ感染症や院内死亡が減った上、親の育児拒否も減ったそうです。

この後者の部分は先進国からも注目され急速に世界のNICU(新生児集中治療室)に広まり一般の赤ちゃんにも普及していきました。

生まれたての赤ちゃんに触れることで母乳も出やすくなるし、赤ちゃんの呼吸も安定し、親の自覚も芽生えやすい。カンガルーケアのメリットは沢山あります。しかし同時にデメリットもあることも知っていただきたいと思います。

生まれたばかりの赤ちゃんは身体の機能が万全と言えない場合もあり、呼吸器や循環器の働きが低下して容体が急変することもあります。そのためカンガルーケアを行う場合はお医者様や看護師さん立ち合いの下で行うことが必要です。

実際、カンガルーケアを実施した際に、医師や看護師の立ち合いが行われていなかったために赤ちゃんが亡くなるという事故も起きています。そのためカンガルーケアを行わない病院もあるそうです。

今回私がカンガルーケアのことを記事にしたのは、危険だからやめましょうということではなくメリット、デメリットをよく知ってもらった上で、実施してもらいたいと思ったのが一つとあとはカンガルーケアの起源があまりにも知られていないと思ったためです。

私自身妊娠中にはカンガルーケアはバースプランに絶対盛り込みたいと思っていました。でも実際生まれた娘は体重3桁という超未熟児だったため私がカンガルーケアをできたのは娘が生まれて1ヶ月以上たってからでした。ただ何となくやりたいなと思っていたカンガルーケアが元々は保育器に入らないといけない未熟児ちゃんとお母さんのためだとその時初めて知ったのです。医療関係の方の中ではよく知られていることだそうですが、一般的には意外と知られていないのが現状です。そのためみなさんにもカンガルーケアのことをもっと深く知っていただきたいと今回記事にしました。

ちなみに私のカンガルーケアの感想は「感動」その一言につきます。生まれてから長い間娘を抱っこをしてやることができなかったので自然と涙があふれました。そして娘に対する愛情がより一層深まり、カンガルーケアは本当に効果的なんだと実感しました。

私自身はカンガルーケアが出来てよかったです。

これから出産される方もメリット、デメリットを踏まえて検討してください。上記にも書いたようにカンガルーケアを実施していない産院もあるのでご希望されている方は確認が必要です。